「売らなければよかった」——旧NISAの失敗が、私の新NISA戦略を変えた

投資戦略

はじめに

2023年の年末、私は旧NISA(積み立て)を全て売却した。
売却した資金は、新NISAの成長投資枠に一括で入金する予定だった。積み立て枠はそのまま継続する。シンプルな計画のはずだった。

しかし「もう少し値下がってから買い直そう」と待っていたら、株価はするすると上がってしまい、結局、当初の計画とはまったく違う結果になってしまった。

インデックス投資経験者の先輩方は口を揃えて言う。
「インデックス投資を売るのは、取り崩すときだけ」
「買うタイミングを探す必要はない。毎月、定額で、ただ続けることが正解だ」と。
頭ではわかっていた。それでも、私は株価が下がるのを待ってしまった。

旧NISAとは

旧NISAは、2つのプランからどちらか一つを選ぶ仕組みでした。

  1. つみたてNISA
    ・年間投資枠:40万円
    ・非課税期間:20年間
    ・2018年〜2023年まで新規買付可能
  2. 一般NISA
    ・年間投資枠:120万円(後に一時的に変更時期あり)
    ・非課税期間:5年間
    ・2014年〜2023年まで新規買付可能

加えて、2024年からは新制度の 新NISA に一本化されました。

旧NISAの解約(SBI証券へ移行)

当時、楽天グループ全体でサービス改悪が相次いでいた。楽天市場のポイント還元率の引き下げ、楽天カードの改定、そして楽天証券の条件変更。ネット上でも「SBI証券に乗り換えた」という声が増えていた。

だから、私と妻は、楽天証券で、旧NISAをしていたが、新NISAができるタイミングで、SBI証券に移行しようと計画していた。

そして、本来であれば、旧NISAは解約せずに、そのまま持ち続け、証券会社の移行だけをすれば良かったのだが、売却をして、買うタイミングを待ってしまった。

今考えると、積み立てを続けていた私には、一括購入は難しかった
なぜなら、もし下がった時、含み損がでるからだ。
それに比べて、積み立ては、含み損が出ても、毎月の積み立てもあり、下がったら安く購入できるという「安心感」があるからだ。

この世の中で、誰が一番儲けてるの?

投資界隈でよく語られる、有名な話がある。
どのような人が一番儲けているのという質問があり、

答えは、「死んだ人の口座か、忘れられた口座」。

つまり、タイミングを読もうとするより、ただ「買って、持ち続ける(BUY AND HOLD)」が最強だということだ。ただし、これにはひとつ条件がある。
インデックス投資のように、過去何十年とみて、右肩あがりの指数を選んでおけばということだ。

アセットアロケーションを学ぶ

旧NISAの売却ミスに懲りたはずなのに、2025年のトランプショックでも、私はまた「チキン売り」をしてしまった。そのたびに後悔する。そして気づいた。「感情で動く自分」を変えるより、「感情が入り込む余地をなくす仕組み」を作る方が早い、と。
だから今は、できる限り機械的に、シンプルにしようと決めている。

これは、あくまで私の投資方法(まだ勉強中)であるが、今後、サイドFIREを目指して、アセットアロケーションに力を入れようと思う。

アセットアロケーションとは、「資産をどの割合で持つか」を決めること。
株、債券、現金などをどう配分するかで、リスクとリターンのバランスが変わる。投資初心者が陥りがちな「全部株に突っ込む」という状態を防ぐための、大切な考え方だ。

参考になるのが、日本の年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のアセットアロケーションだ。
国内株式25%・国内債券25%・外国株式25%・外国債券25%という均等4分割が基本方針だ。世界最大級の機関投資家がこのシンプルな配分を採用しているという事実は、個人投資家にとっても参考になる。

※GPIFの直近パフォーマンスは公式サイトで確認できます。
記事公開時点の最新データをご確認ください。
https://www.gpif.go.jp/

最適なアセットアロケーションは何?

私なりのアセットアロケーション
 ・積み立て投資(S&P500もしくはオルカン):70-80%
 ・現金:20-30%
 ・ハイリスク資産(仮想通貨、レバレッジ型ETF):5%前後

目標金額(5,000万円)に達するまでは、会社員と副業を続ける。
目標達成後にサイドFIRE(副業は継続)に移行した場合でも、積み立てを取り崩すつもりはない。取り崩しは60〜65歳、年金受給が始まってからだ。
投資はメンタルとの戦いでもある。
「自分がストレスなく続けられる配分」を見つけることが、長期投資を続けるための
「最大のコツ」
だと、今は思っている。

まとめ

旧NISAの売却ミス、暴落時のチキン売り、短期投資の失敗——。

私の投資歴は、失敗の積み重ねだ。それでも、ひとつひとつの失敗から学んで、少しずつ前に進んでいる。「完璧な投資家」を目指すのではなく、「失敗しても立て直せる投資家」を目指している。

新NISAでは、多くの失敗から学んだ教訓を全部詰め込んだ投資だと思い、基本、何があっても売却はしない。年に数回、アセットアロケーションを意識して調整するだけ

「退場しなければ、負けじゃない」