はじめに
「二足のわらじ」——才能がない私には、ぴったりの戦略だった。
約18年間、会社員として働きながら、個人事業主として副業を続けてきた。最初の数年は、ほぼ全部赤字だった。売上ゼロの年もあった。プロデューサーを海外から呼んで、生徒が1名しか集まらなかったこともある。(笑)
それでも、やめなかった。
会社員の給料という「土台」があったから、失敗しながらも続けられた。才能がなくても続けられた理由は、ここに尽きる。
ここに私が思う、二足のわらじの「圧倒的メリット10選」を書く。「月収100万円」「ほったらかしで稼げる」のような話ではない。でも、続けた先には確かなものがある——再現性があり、誰でも実行でき、着実に資産を築くことができる。
メリット1|会社員の収入があるから、挑戦できる
会社員の給料があるから、生活費の心配なく挑戦できる。
私が赤字続きの時期を諦めずにいられたのも、会社員という「土台」があったからだ。才能がなくても続けられた理由は、ここに尽きる。
「失敗できる環境」は、才能よりも大事だと、今なら断言できる。
メリット2|副業の国民健康保険は払わなくていい(=これ、意外と知られていない)
会社員として社会保険に加入していれば、副業収入が増えても国民健康保険に別途加入する必要はない。つまり——副業で稼いでも、保険料を二重に支払わなくてもいい。

地味に見えて、これは大きい。自営業だけでやっていると、国民健康保険が収入に連動して跳ね上がるケースがある。二足のわらじなら、その心配がない。
メリット3|複数の収入源が、心の余裕をつくる
リストラでも、体調不良でも、会社で何かあったとき——収入が一本しかないのは、想像以上に怖い。

もう一つの収入源があるだけで、精神的な余裕がまったく変わってくる。「最悪、副業がある」という感覚は、会社での仕事にも、不思議とゆとりをもたらしてくれる。
メリット4|会社以外のネットワークができる
副業をすると、会社の外に人脈ができる。
異業種・異世代・異文化の人と出会えることが、長い目で見ると大きな財産になる。その出会いが、思わぬ仕事や機会につながることも少なくない。
私自身、映像コミュニティで出会った人たちが、ウェディングカメラマンとしてのキャリアに間接的につながっていた。
メリット5|節税効果が望める場合も
自宅で作業することがあれば、家賃・光熱費・通信費の一部を経費として計上できる可能性がある。
税理士や会計ソフトで確認は必要だが、「使えるものは使う」という発想を持つだけで、手元に残るお金が変わってくる。
会社員だけでは絶対に持てない「経費」という視点。これを得るだけで、二足のわらじには価値がある。
メリット6|稼ぐ力が、増やす力につながる
月5万円を副業で稼いで、全額インデックス投資に回す。それを20年続ければ、計算上は2,000万円になる。
小さな一歩が、複利という魔法で大きくなる。「稼ぐ力」と「増やす力」は、別々ではなく連動している。副業で稼いだお金を投資に回す——この流れが作れたとき、初めてお金が「働く」感覚がわかった。
稼いで、増やす。この流れこそが、サイドFIREへの最短ルートだ。

メリット7|経理・確定申告の知識が身につく
最初は「確定申告」という言葉だけで、思考が止まった。
でも今では、freee・やよい・マネーフォワードなどの会計ソフトのおかげで、かなりハードルが下がった。青色申告を選べば、最大65万円の大きな控除も望める。お金の流れを自分で把握できるようになると、投資の判断にも自信が持てるようになる。
お金の知識は、副業が教えてくれた最高の副産物だ。
メリット8|スキルと信頼が積み上がる
副業を続けると、現場でしか身につかないスキルと、積み重ねた実績への信頼が育っていく。
私はウェディングカメラマンとして1,000組以上を撮影してきた。その数字は、どんな資格証明書にも書けない「経験の証拠」だ。
蓄積は、誰にも奪えない。
メリット9|信用力が担保される(住宅ローン・クレジット審査)
個人事業主だけだと、銀行や金融機関の審査が通りにくいことがある。でも会社員でもあれば、安定収入の証明ができる——それが、社会的信用につながる。
住宅ローンやクレジットカードの審査で、この「社会的信用」が効いてくる場面は意外と多い。
メリット10|スキルが掛け算になる
「カメラマン×営業マン×ブログ×AI操作」——一見バラバラに見えるスキルが組み合わさると、どれか一つだけの人には出せない価値が生まれる。
副業は、単なる収入源ではなく、自分という人間の「掛け率」を上げてくれる。スキルが増えるほど、掛け算の答えは大きくなる。
二足のわらじのデメリット

・時間が常に足りない(=休みがなくなる)
平日も週末も、常に何かをしている感覚になる。土日も副業、平日の夜も作業——そういう時期は必ず来る。だからこそ、「好きなこと」を副業に選ぶことが、長く続けるための条件の一つだと思う。
・稼ぐまでに時間がかかる
副業で安定した収入を得るまでには、想像以上に時間がかかる。私も最初の数年は赤字続きだった。「焦らないことが大事」とわかってはいても焦ってしまう。そんなときは、同じ目標を持つ仲間の存在が何より力になる。
・やることが増える(経理・確定申告など)
メリットの裏返しでもあるが、確定申告の時期はそれなりに大変だ。毎年「去年より複雑になった気がする」と感じながらこなしている。会計ソフトをうまく使いこなすのが、二足のわらじを長く続ける秘訣だと思っている。
・モチベーション維持が難しい
会社員の収入があるゆえに、「まあ今月は休んでもいいか」となりやすい。安心感がそのままサボりの言い訳になる。体力も、時間も、集中力も——どれも有限だ。本業を守りながら副業を育てる。そのバランス感覚が、長く続けるための鍵になる。
・会社の副業規定に要注意
副業を禁止している会社はまだ多いので、始める前に就業規則を必ず確認してほしい。会社にバレる原因のほとんどは、税金でも書類でもなく、「副業をやっている」と自分から同僚に話してしまうことだ。税金面では、確定申告の際に住民税の徴収方法を「自分で納付」に選択するだけで、バレるリスクはほぼなくなる。
まとめ
個人事業主と会社員の二足のわらじは、両方のいいとこどりができる。
日々の時間はなくなり、モチベーションとの戦いもある。それでも、得られる恩恵は、デメリットを上回ると断言できる。
誰でも、継続さえすれば、間違いなく資産を築くことができ、自分で選択できる人生の土台を作ることができると、私は思っている。


