物語を始める前に
投資詐欺のニュースを見ると、「なんでそんな話に乗ったんだろう」と思う人は多い。
だが実際に巻き込まれるのは、決して判断力がない人ばかりではない。投資を始めたばかりの、ごく普通の会社員が被害に遭うこともある。
今回紹介するのは、43歳の会社員・佐藤(仮名)が、古くからの友人の一言をきっかけに、じわじわと沼に足を取られていく物語だ。
物語の途中には、いくつかの「分岐点」がある。あなたがその場にいたら、どの選択肢を選ぶだろうか。
さて、あなたなら、見抜けますか?
物語に没入せよ
詐欺を防ぐチェックリスト
- 「あなただけ」「秘密にしてほしい」という言葉に、警戒心よりも好奇心が先に立っていないか
- 身近な人が「すでに稼いでいる」という事実だけで、安心してしまっていないか
- 現金でのやり取りや「預かり書」だけで、相手を信用していないか
- 配当が実際に支払われていることを、「安全な投資」の証拠だと思い込んでいないか
- 家族や友人に勧める前に、会社の実態や金融庁への登録状況を確認したか
- 一度でも疑問を感じたとき、そのままにせず、家族や公的機関など第三者に相談したか
この物語を終えて
名前や団体の一部は架空だが、これは私自身が経験した投資詐欺の内容と、その時の投資行動そのものである。
振り返れば、私の投資に関する行動や考え方は、ほぼすべて間違っていた。ただひとつの救いは、当時まだ30代だったこと、そしてその後、投資について学ぶ機会があったことだ。
投資が広く浸透してきた今、投資詐欺の被害も同時に増えている。私が遭った詐欺も、「ポンジスキーム」と呼ばれる代表的な投資詐欺のひとつだ。
この記事を読んだ人が、一人でも同じような詐欺に巻き込まれないことを願っている。

