体験型シリーズ「あなたなら、損切りできますか?」―高レバレッジの世界へ

物語を始める前に

もしもあなたが、含み損100万円を超えるポジションを抱えたまま、損切りボタンの前に座っていたとしたら。

頭では「切るべきだ」と分かっているのに、指がまったく動かなかったとしたら。

これは、FXにのめり込んでいった一人の会社員・村井(仮名・36歳)が、ある金曜日の夜にたどることになった記録です。

読み進めながら、あなた自身も村井と同じ場面で、同じ4択に答えてみてください。

さて、あなたは、損切りできますか?

物語に没入せよ

この物語を終えて

米国雇用統計の発表直前。

「村井のマウスを握る手に、自然と力が入る。手のひらには、じっとりと汗がにじんでいた。」

実は、これは私自身の実体験です。

今振り返れば、このしぐさからも分かるように、すでにリスクを取りすぎていたのだと思います。

上がるか、下がるか。この時点で、投資ではなく、ただのギャンブルになっていました。たとえこのトレードで1、2度勝ったとしても、このやり方を続けていれば、いずれ大きくお金を失っていたと思います。

レバレッジをかけるなら、しっかりと資金管理を行い、最悪のシナリオまで想定してトレードする。今になって、その大切さを感じています。

ただ――熱くなってしまう気持ちも、もちろん分かります。

最後に伝えたいこと

この記事は、FXそのものを「危険」「悪」と決めつけるための記事ではありません。レバレッジもナンピンも、それ自体が悪いわけではないと思っています。

伝えたかったのはただひとつ。資金が大きく減り、冷静さを失ったとき――人は正しい投資判断ができなくなる、ということです。

私も経験がありますが、含み損100万円を目の前にして、簡単に損切りはできません。全力で祈ることしかできませんでした。

今は、「大きく勝つこと」より「退場しないこと」の大切さを感じています。