物語の続きを始める前に
「話を聞くだけなら」――そう思って説明会に参加した茂と和美。
二人の前に示されたのは、具体的な数字と将来のシミュレーションでした。最初は、ただ話を聞いているだけのはずでした。
けれど、その数字が少しずつ、二人の心を動かしていきます。その数字は、本当に信じていいのでしょうか。
さて、あなたなら、見抜けますか?
物語に没入せよ
第2部で登場したテクニック一覧
◆ 権威付け効果 Lv2――具体的な数字や経歴の提示が、内容の検証より先に信頼感を生む
◆ アンカリング効果――最初に提示された数字が、その後のすべての判断の基準点になる
◆ 対比効果(コントラスト効果)――極端な比較によって、実際以上に魅力的(あるいは不利)に見せる
◆ 損失回避性(恐怖訴求)――将来への不安を煽ることで、冷静な判断力を奪う
◆ 社会的証明 Lv2――「他の多くの人も同じようにしている」という情報が、集団規模で警戒心を緩める
◆ 返報性の原理――ちょっとした利益提示が、「お返ししなければ」という気持ちを生む
◆ フット・イン・ザ・ドア技法――小さな要求を先に受け入れさせることで、大きな要求への抵抗を下げる
この物語を終えて
具体的な数字。銀行との比較。インフレへの不安。買戻し制度という安心材料。そして、「皆さんも同じように」という集団の存在。中沢が見せてくれたのは、丁寧に、そして巧みに積み上げられた、“安心”のための材料でした。
茂は、まだ何も失っていません。「100万円だけ」という、小さな一歩を踏み出しただけです。けれど、その一歩は、これから続いていく、大きな決断の始まりでした。
次回、第3部「確信編」。3ヶ月後、茂のもとに、本当に配当が振り込まれます。
「これは、本物だったんだ」――その確信が、茂を次の決断へと動かしていきます。
さて、あなたなら、見抜けますか?
第3部「確信編」へ

