はじめに
「iDeCoって、やった方がいいの?」
同僚や友人から、そう聞かれたことがある。
答えは Yes だと思っている。ただし、条件がある。
しっかり勉強して、人生設計を描いてから始めることをお勧めする。
今日は、私たち夫婦の具体的な数字とプランを話したいと思う。
YouTube やブログで iDeCo の仕組みを説明するコンテンツは山ほどある。
しかし、実際の運用状況や将来設計を含めた「リアルな話」は意外と少ない。
少しでも皆さんの参考になれば嬉しい。
iDeCoとは
iDeCo(個人型確定拠出年金)をひと言で表すなら――
「自分で運用する、税金がお得な老後の年金」
よく NISA と比較されるが、私はこう理解している。
・NISA → いつでも使いやすい「投資の箱」
・iDeCo → 老後のための「貯金箱」

そう、iDeCo はあくまで老後のための年金だ。
だから 20〜30 代は NISA を優先すればいい。iDeCo が向いているのは、「安定した収入があり、生活防衛資金もあり、退職金がなく(少なく)、長期積み立てを考えている 40 歳以上」だと私は思う。
iDeCoのメリット・デメリットは、こちらを参考にして下さい。
https://50sidefire.com/insurance-cancellation/
iDeCo の始め方(会社員の場合、副業ありの方を含む)
1:SBI 証券か楽天証券で iDeCo を申し込む
2:事業主証明書を会社の担当者に渡す
※ 会社員は基本的に会社経由で、年末調整にて処理される
※ 副業がある方は確定申告でも申請できるが、年末調整の方が楽(実体験)
3:掛金額(5,000〜23,000 円/月、2026 年度)と投資商品を決めてスタート
※ 商品選びに迷ったら「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」か
「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)=通称オルカン」を選べば問題なし
※ 2027 年度から掛金上限が改正予定:23,000 円 → 62,000 円(企業年金なしの場合)
4:毎年 10 月~11月ごろ、「小規模企業共済等掛金払込証明書」が届いたら会社へ提出
5:12 月の給与を楽しみにする😊 (所得税が還付され、給与に反映される)
6:翌年の住民税が安くなる(実感しにくいが確実に減っている)
1〜3 さえ乗り越えれば、あとは年に一回、証明書を提出するだけ。非常にシンプル。
iDeCo の始め方(アルバイト、パートの場合)
1:SBI 証券か楽天証券で iDeCo を申し込む
2:事業主証明書は不要
※ 大手チェーンなど、年末調整をしっかり行う職場では証明書の提出ができる場合もある
※ 複数のバイトを掛け持ちしている場合は確定申告が必要
3:掛金額(5,000〜68,000 円/月、2026 年度)と投資商品を決めてスタート
※ 商品選びに迷ったら「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」か
「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)=通称オルカン」を選べば問題なし
※ 2027 年度から掛金上限が改正予定:68,000 円 → 75,000 円(企業年金なしの場合)
4:毎年 10 月~11月ごろ、「小規模企業共済等掛金払込証明書」が届いたら確認・保管する
5:翌年 2 月 15 日〜3 月 15 日の確定申告時に提出
6:4〜5 月ごろ、還付金が指定口座へ直接振り込まれる😊
7:6 月以降の住民税が減額される
会社員と違い、アルバイトの場合は確定申告が必須になる。確かにハードルは高いが、掛金額によっては驚くほどの還付金(実質ボーナス)が返ってくる。今では、スマホ、マイナンバーがあれば、簡単にできるので、ぜひ挑戦してほしい。
私のiDeCo(会社員 兼個人事業主)
収入: 年収540万(会社員)+ 副業150万 = 計690万
※ 扶養なし、住宅ローンなし
掛金額: 23,000円/月(年間276,000円)
投資商品: eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
開始: 2021年4月
拠出金累計: 135万円(投資額)
資産残高: 231万円
損益: +96万円
概算年利: 約11.3%
節税額: 年間5〜6万円(概算)
├ 12月給与への還付:3〜5万円
└ 翌年住民税の減額:実感しにくいが確実に減少
【総括】円安と株高に加え、複利の恩恵もあり、年利約 11%で運用中。さらに毎年 3〜5 万円の現金が還付される形になっている。
妻のiDeCo(コンビニ アルバイト)
収入: 年収330万(コンビニでアルバイト)
※ 扶養あり、住宅ローンなし
掛金額: 68,000円/月(年間816,000円)
※ 約12〜13年加入していた生命保険(貯蓄型)を解約し、
その解約金を掛金に充当
投資商品: eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
開始: 2022年2月
拠出金累計: 326万円(投資額)
資産残高: 486万円
損益: +160万円
概算年利: 約10.0%
節税額: 年間14〜16万円(概算)
├ 翌年4〜5月の還付金:4〜6万円
└ 翌年住民税の大幅減額
【総括】年利約 10%で運用中。掛金額が多いぶん、節税効果が信じられないほど大きい。貯蓄型生命保険のままでは絶対に得られなかった成果だ。
まず試してほしい ― シミュレーション
iDeCo を始める前に、必ずシミュレーションをしてほしい。
・楽天証券:https://dc.rakuten-sec.co.jp/about/simulation/
・SBI証券:https://go.sbisec.co.jp/prd/ideco/about_simulation.html

iDeCo は一度始めると原則 60 歳まで続けなければならない。受取も老後になる。だからこそ、シミュレーションで人生設計を描いてから踏み出してほしい。
私たち夫婦の数字はあくまで一例だ。シミュレーション結果も実際とは多少ずれる可能性がある。より具体的に知りたい場合は、税理士や FP に相談してからでも遅くはない。
投資戦略としては「最初から掛金を多くする方が有利」だが、税の恩恵を長く受けたい・出口戦略(受取方法)を重視するなら、掛金をやや抑えて長期運用するのもアリだ。
【iDeCo の節税額は、「掛金 × 所得税率 + 掛金 × 住民税率(10%)」】
所得税率は年収によって異なります(目安)
年収500万・月2万円(年24万円)積み立ての場合
所得税(20%):24万 × 20% = 約4.8万円
住民税(10%):24万 × 10% = 約2.4万円
合計:年間約7.2万円の節税!
次回予告 ― 出口戦略(受取)について
次回のブログでは、出口戦略(受取)をより具体的に書きたいと思う。
これは iDeCo を始める上でもっとも重要な要素だと私は考えている。
出口戦略を失敗すると、人によっては何十万・何百万単位で税金が変わってくるからだ。
「今では、控除という言葉がとても好きである。」

